人間関係の怒りと欲求不満を軽やかにかわす、ルールブック法

ルールブック法

人生の悩み事の8割は人間関係といわれています。
どうしても馬のあわない人が一人や二人いるものです。
そういう人に対してどう対処していくかのヒントとして、
「ルールブック法」をご紹介します。

頭の中のルールブック

私達の頭の中には、一冊のルールブックがあります。

そのルールブックには、自分の好きな物や嫌いな物、
これまでの経験や大事にしたい信念、理想、価値、
物事がどのようにはたらくのか、人々が自分どのように扱うのか、
他の人がどのように振る舞うべきかなどが書かれています。

自分のルールブック通りに物事がうごくと快適に感じます。
ですので、似たようなルールブックを持っている人同士で自分自身を囲むようにする傾向があります。

異なるルールブックが怒りと欲求不満の原因

私たちが人生で経験する怒りと欲求不満の大部分は、異なるルールブックを持つ人と出会ったときに起こります。
自分のルールブックとかけ離れたルールブックを持っている人を不快に感じ、遠ざけようとするからです。

私たちは自分のルールが正しいと信じ、他の人が私たちのやり方でそれをすべきだと信じがちです。

すべての対立の根底にあるのは、自分ではなく相手が変わるべきだという考えです。

自分のルールが正しいと述べるときに、他の誰かのルールが間違っていることを強制します。

しかし、個人のルールブックは正しいか間違っているかではなく、単に各個人のユニークな視点と好みを反映しています。

私たちは非常に多様な世界に住んでおり、あらゆる宗教、人種、文化に当てはまる普遍的な概念はありません。

多くの人にとって受け入れるのは難しい概念ですが、
これを受け入れることが、怒りと欲求不満を減らす特効薬です。

怒りや欲求不満を解消するルールブック法

怒りや欲求不満を解消するには、自分のルールブックに書かれていることを明確にすることです。

多くの人は自分のルールブックにどんなことが書かれているか知りません。
他人が自分のルールブックを破るような行動をしてはじめて、自分のルールブックに何が書かれているか気づけます。

ここで、相手に変わってもらおうとすることは、相手のルールブックを勝手に書き換えに行こうとする行為で、まずまちがいなく反発されます。

だからといって、自分のルールブックを破り捨てて、相手のルールブック通りに動くようなことはできませんね。

今の怒りや欲求不満は、単純にお互いのルールブックが違っているだけ。
その事実をそのまま受け入れます。

その上で、今後似たような場面がおきたとき、お互いのルールブックを尊重しながら、自分がより快適にすごすルールを考えてみるのが「ルールブック法」です。

ルールブック法の具体的なやり方

具体的には次のような手順で考えます。

1)相手がした行動は何ですか?

2)それによってどんな感情が起きましたか?

3)相手がどんな行動をとっていれば、2の感情がなくなるでしょうか?

4)3番の質問から、自分のルールブックに書き込まれたルールを考えてみます。

5)1と4のルールを守りながら、自分ができるより適切な行動を考えてみます。

たとえば、Yさんはご主人が気に入らないことがあると、すぐに大声でどなってくるので、いつもカッとなってケンカになるのが困っているとしましょう。Yさんに上の質問を一つずつおこなってみます。

1)相手がした行動は何ですか? → 主人が大声でどなってきた

2)それによってどんな感情が起きましたか? → 私はカッときた。

3)相手がどんな行動をとっていれば、2の感情がなくなるでしょうか? → 主人が落ち着いて話をする

4)3番の質問から、自分のルールブックに書き込まれたルールを考えてみます。 → 人と話をはじめるときは、どなって話しかけるのではなく、落ち着いて話をするべきだ

5)1と4のルールを守りながら、自分ができるより適切な行動を考えてみます。 → 今度大声でどなってきたら、できる限り落ち着いて話をしてもらえるように頼む。そうしないようなら、「落ち着いて話をしてもらえるまで一旦その場を離れます。」と宣言し、その通りにする。

5の所がなかなかいい解決法が浮かばなかったり、やっても必ずしもうまくいくとは限りませんが、少なくとも自分で問題の状況の主導権を握ろうとしているだけ、以前のように巻き込まれたままにおわるより格段の進歩です。

この「ルールブック法」を繰り返しためしてみる事で、自分の主導権が広がり、不満な状況にも解決策をさがそうとする脳に変わってくれるので、次第によいアイデアが思いつくようになります。

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